そして天井(てんじょう)のはりにぶら下(さ)げて、おばあさんに、 「逃(に)がさないように番(ばん)をして、晩(ばん)にわたしが帰(かえ)るまでにたぬき汁(じる)をこしらえておいておくれ。」 と言いのこして、また畑へ出ていきました。
たぬきがしばられてぶら下げられている下で、おばあさんは臼(うす)を出(だ)して、とんとん麦(むぎ)をついていました。 そのうち、「ああくたびれた。」 とおばあさんは言って、汗(あせ)をふきました。