それを()てたぬきのおばあさんは、(おも)わず、「ふふん。」と(わら)うひょうしにたぬきの正体(しょうたい)(あらわ)しました。
    「ばばあくったじじい、
    (なが)しの下の(ほね)を見ろ。」

 とたぬきは言いながら、大きなしっぽを出して、裏口(うらぐち)からついと逃げていきました。



たぬき、逃げる 

 おじいさんはびっくりして、がっかり(こし)をぬかしてしまいました。
そして流しの下のおばあさんの骨をかかえて、おいおい()いていました。