ところで、 はいって来たのはたれでしたろう、 おおかみだったではありませんか。
みんな、 わあっとおどろいて、 ふるえあがって、 てんでんにかくれ場所(ばしょ)をさがして、 かくれようとしました。
ひとりは、 つくえの下(した)にとびこみました。 次(つぎ)は寝床(ねどこ)にはいこみました。 三ばんめは、 炉(ろ)の中(なか)にかくれました。 四(よん)ばんめは、 台所(だいどころ)へにげました。 五(ご)ばんめは、 棚(たな)にあがりました。 六(ろく)ばんめは、洗面(せんめん)だらいの下にもぐりました。 七(なな)ばんめは、 柱時計(はしらどけい)の箱(はこ)のなかにかくれました。